大稻埕の発祥の地・永楽町は、清朝から日本統治時代にかけて台湾北部の重要な商業地域でした。迪化街の店舗では現在と同様、中国各地の食品や茶葉、米、生地や漢方薬を主に扱っていました。また、商人たちは店の建物の正面の装飾の豪華さを競い合っていました。現在は、春節前に台北市主催の年貨大街が開催され、正月用品を目当てに大勢の人が訪れます。期間中は他にもいろいろなイベントが行なわれています。
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清朝末期の外国人居住区。幅わずか四メートルの道で、日本統治時代、港に近いため「港町」と改名されました。貴徳街の古い建物は台風による洪水防止のため土台が高いのが特徴です。西洋人通りと呼ばれた頃は、貿易商、茶商、茶の加工場、病院、集会所、生地屋が並んでいました。また、淡水河に沈む夕日に染まる帆船が見えました。現在も当時の栄華を彷彿とさせる建物が残っています
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見学:不可
大稲埕の富豪・李春生氏の子孫と信者が李氏を記念して建てた教会です。完成は1937年。人の顔に見える正面が特徴です。丸い二つの窓が目、窓の上には眉毛のような装飾があり、二階の真ん中の長方形の窓は鼻、礼拝のために出入りする正面の門はまるで大きな口のようです。
住所:台北市大同區貴德街44號
MAP: http://goo.gl/maps/rbIL0
見学:不可
1920年代末に建てられた雑貨店「荘協發」は、今で言うコンビニエンスストアでした。一見ではわかりませんが、よく見ると様々な工夫が凝らしてあります。バルコニーや中庭、竹を模した配水管、壁の一部に見える取り外せる木製の窓、洪水防止のための高い土台など。2010年に市の文化財に指定されています。歴史研究者の荘永明氏は両親が経営するこの店で育ち、今は、ここで大稲埕の歴史を紹介しています。
住所:台北市大同區貴德街53號(西寧北路86巷16號)
BLOG: http://jaungyoungming-club.blogspot.tw/
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見学:不可
「茶街」と呼ばれた貴徳街には中国アモイの鼓波嶼一帯を彷彿とさせる中洋折衷の豪華な三階建ての邸宅があります。茶商人として成功した陳天来氏によって1913年に建てられた「錦記茶行」です。淡水河に沈む夕日に染まる帆船が見える2階のバルコニーや花園の噴水など、華やかで贅沢なものでした。今でも、その大きさや風格から当時の栄華がうかがえます。
住所:台北市大同區貴德街73號
MAP: http://goo.gl/maps/QNBES
見学:不可
日本統治時代、辜家は日本政府と良好な関係を築き、食塩、アヘンなどの専売券を獲得しました。こうして辜家は財を成し、1910年に塩の取引所と住居を兼ねた「鹽館」を建てました。現在は栄星幼稚園として使われています。
住所:台北市大同區歸綏街303巷9號
TEL: 02-2553-6699
website: http://rongshing.topschool.com.tw/
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「台湾人通り」と言われた「太平町」。日本統治時代、台湾文化の香りが最もする通りでした。200件以上のバーやレストラン、劇場が立ち並び、山水亭や波麗路、第一劇場は知識階級の男性が集まり理想を語り合う場でした。
MAP: http://goo.gl/maps/3rB9G
見学:可
大安医院は「台湾の孫文」蒋渭水医師によって開設されました。蒋氏は日本の植民地支配に抵抗し、台湾の民権運動を提唱した社会運動家でもありました。医院には多くの社会運動家が出入りし、隣は蒋氏が創設した新聞社「台湾民報」がありました。医院の建物は1934年に義美食品が買い取りました。不況下での創業でしたが、堅実な経営方針、良質な原料でつくられる製品は客の信頼を得て、短期間で成長を遂げました。今では、台湾全土に店舗を持つ、有数の食品メーカーです。
住所: 台北市大同区延平北路二段31號
MAP: http://goo.gl/maps/En1J6
見学:可
大稲埕三大廟の一つ。主神は媽祖(海上の女神)で、航海の安全を見守る神様です。中国から海を渡って来た移民が多い台湾で広く信奉され親しまれています。当初は淡水河の港の近くの民生西路と迪化街の交差点にありましたが、区画整理で現在地に移転されました。廟の建物のレンガを解体して運び、元通りに復元しました。廟の入り口付近には台湾料理の屋台が並んでいます。
住所:台北市大同區延平北路二段225巷
MAP: http://goo.gl/maps/0D1US
見学:不可
1915年、「台湾茶の父」大稲埕一の富豪・李春生氏によって建てられた中国建築の要素を取り入れた礼拝堂です。完成時の保守的な社会では男女の出入り口が別々だったため、真ん中ではなく正面の左右にドアがあります。
住所: 台北市大同区甘州街40號
TEL:02-2553-9741
Website: http://www.tttchurch.org.tw/aboutus.html
MAP: http://goo.gl/maps/T2pff
見学:可
大稲埕三大廟の一つ。1787年に大流行した疫病を治めるために、福建省安渓の茶商によって分霊された神体を祀っています。1968年、道路拡張のため後殿が取り壊され、1996年に再建されました。廟は車が通れるよう1階部分がくり抜かれた5階建ての珍しい建物です。この廟は「乞龜、還龜」(亀を乞う、亀を返す)という参拝方法が昔から有名です。法主公に無事息災を願い、長寿を意味する亀の形の赤い餅を持ち帰ります。そして、翌年、持ち帰った亀の倍の数を供えてお礼参りするというものです。今でも、亀の形をした赤い餅を供えて参拝する人が大勢います。
住所: 台北市大同區南京西路344巷2號
MAP: http://goo.gl/maps/dFJHi
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